ミネラルとは
生体を構成する主要な4元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外のものの総称。代表的なものはカルシウム、リン、カリウムなど。
生体を構成する主要な4元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外のものの総称で、無機質ともいいます。
ミネラルは体内で合成できないため食物として摂る必要があります。不足した場合は欠乏症やさまざまな不調が発生しますが、摂りすぎた場合にも過剰症や中毒を起こすものがあります。
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンを多量ミネラル、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンを微量ミネラルとして、基準を設定しています。
ミネラルは、互いに吸収や働きに影響をあたえ合うことがあるため、バランスよく摂ることが求められます。
出典:「厚生労働省e-ヘルスネット」
主なミネラルの働き
ミネラルの種類 | 元素記号 | はたらき | 含まれる食品 |
---|---|---|---|
ナトリウム | Na | 体の水分、バランス、細胞内外の浸透圧の調整 | 食塩及び食塩を含む加工食品 |
カリウム | K | 細胞の浸透圧の維持、神経伝達、筋肉収縮 | いも類、野菜類、果実類、海藻類 |
カルシウム | Ca | 骨の形成、骨や歯の材料 | 叙階類、大豆製品、乳類 |
マグネシウム | Mg | 体内の代謝に関与、骨の健康維持 | 豆類、ナッツ類、魚介類 |
リン | P | エネルギーや脂肪の代謝に関与 | 穀類、豆類、魚介類、卵類、乳類 |
鉄 | Fe | ヘモグロビンとして酸素の運搬などに関与 | あさり、のり、青葉、赤身肉、豆類 |
亜鉛 | Zn | 細胞の生長や分化に関与 | 牡蠣、穀類、ナッツ類、魚介類 |
銅 | Cu | タンパク質と結合し、多くの代謝に関与 | 牛レバー、豆類、ナッツ類、魚介類 |
マンガン | Mn | 酵素の活性化に関与 | 穀類、ナッツ類 |
ヨウ素 | I | 甲状腺ホルモンの材料 | 海藻類、魚介類 |
セレン | Se | 抗酸化反応に関与 | 魚介類、肉類 |
クロム | Cr | 糖質やコレステロール代謝に関与 | 大豆製品、海藻類、魚介類、肉類 |
モリブデン | Mo | 腎臓や肝臓ではたらく酵素の材料 | レバー、穀類、豆類、ナッツ類 |